AIをうまく使えない…独学9か月で見直している5つのこと

AIを学びながら遠回りした道のりを振り返り、これからの一歩を考える様子を描いたイラスト Codex

とても長い間、ブログを更新できずにいました。

AIを使い始めて、約9か月。
振り返ると、本当にいろいろなことがありました。

楽しくて始めたのに、いつの間にか「AIをうまく使えない」と悩むようになりました。独学でいろいろ試してきましたが、今は立ち止まり、まず一つの成果を目指して使い方を見直しています。

この記事では、行き詰まった私が今見直している5つのことを、図と一緒に紹介します。まだ試行錯誤の途中ですが、同じように悩んでいる方に、今の私の経験が少しでも参考になればうれしいです。

AIを独学で使い始めたころは、とにかく楽しかった

最初は、とにかく楽しかったんです。

ネット記事やYouTubeを見て、気になったことを試してみる。自分がお願いしたことにAIが答えてくれる。それだけで面白くて、「こんなこともできるんだ!」と夢中になっていました。

独学でも、それなりに使えている。
少なくとも、そのころの私はそう思っていました。

公式のアップデート情報、YouTube動画、ネット記事……。

「これがいい」と紹介されているものを見つけては、取り入れていました。

AIに守ってほしい約束を書く「AGENTS.md」というファイルにも、ルールや禁止事項、「こう動いてほしい」という希望を、思いつく限り詰め込んでいました。

ChatGPTからClaudeに乗り換えてみたり、また戻ってみたり。

まあ、本当に、あっちへ行ったり、こっちへ戻ったりの繰り返しです。

「AIをうまく使えない」と感じたのは、思いが伝わらなくなったとき

ところが、6月ごろから、AIとのやり取りがだんだん苦しくなってきました。

自分では、やりたいことを伝えたつもりなのに、AIが「こちらのほうがよい」と判断した方向へ、どんどん進んでしまう。

「そういうことをお願いしたかったわけではないのに……」

そんな場面が増えていきました。

AIに相談しながら進めている。
ルールも、禁止事項も、手順書も、AIに頼んで一緒に作っている。

それなのに、思っていた方向からずれてしまう。直そうとしても、なかなか改善しない。

相談して決めたことが、実際の作業になるとうまく伝わっていない。その繰り返しが、つらかったんです。

ストレスがたまって、AI相手にひどい言葉をぶつけてしまったこともありました。

人が目指す方向とAIが進む方向がすれ違い、戸惑っている場面のイラスト
伝えたつもりでも、思っていた方向とはずれてしまう。

「やっぱり、素人が独学で使いこなすのは難しいのかな」

そう思って、あきらめかけたこともあります。

有料講座を受けても、埋まらなかったもの

そんな中、よく見ていたYouTuberさんの有料講座も受けてみました。

正直に言うと、私には「払ったお金に見合うものが得られた」とは思えませんでした。

私が困っていることの解決や、自分のやりたいことの成果につながった、という実感を持てなかったからです。

講座を選ぶときには、お金のことも気になります。

「ついていけなかったらどうしよう」
「内容を理解できなかったら?」
「受講したあと、自分で復習して使えるようになるのかな?」

そう考えると、何か月分ものお給料にあたるような受講料を払うのは、私には怖すぎます。

かといって、数万円の講座なら満足できるかというと、それも違いました。

私が求めていたのは、学んだことを自分のやりたいことに使えて、少しでも前に進めることだったのだと思います。

独学で行き詰まった私が、今見直している5つのこと

今は、これまで作ってきたAIの使い方やルールを、一度いちから見直しています。

具体的には、こんなことをしています。

  • 共通のルールを整理する
    AIが作業を始めるときに読むものは、どの仕事でも最低限守ってほしい約束を中心にする。
  • やりたいことを、プロジェクトごとに分ける
    それぞれにフォルダを用意し、その仕事に必要なルール・禁止事項・手順書をまとめる。
  • 作業前のすり合わせを取り入れる
    「Grill me」という、AIから質問してもらうやり取りを使い、自分が何をしたいのか、どんな結果を求めているのかを整理する。
  • 手順を読み取りやすくする
    文章は見出しや箇条書きで整理できるMarkdown形式にし、作業の順番や判断の分かれ道は、フローチャートでも表す。
  • 確認するための仕組みを入れる
    ルール違反や確認漏れを点検する「監査スキル」も取り入れる。

簡単に言えば、全部の仕事で守ってほしい約束と、仕事ごとの詳しい説明書を分けるようにしています。

AIに何を伝えればよいか迷ったときは、以前書いたAIに聞いても進まない時に、まず確認する3つのことも参考にしてみてください。画面・ゴール・現状を整理するための例文を載せています。

以前は一つのファイルに詰め込んでいたAIへの指示を、共通の約束とプロジェクトごとの指示に分ける整理のイメージ
私が目指している整理の形。共通の約束と、プロジェクトごとの詳しい指示を分けます。 図を大きく見る

まずは一つ、成果が出るまで

これが、まあ、時間のかかる作業です。

それでも、取り組むうちに気づいたことがありました。

まずは、やりたいことを一つずつ進めよう。

今の私には、これが必要なのだと思います。

YouTubeを見ていると、毎日のように気になる情報が流れてきます。

「こんなアップデートがありました」
「この方法をまねするだけで収益化」
「今はこのAIが最強」
「これを学べば月○○万円」

見るたびに気になりますし、試したくもなります。

でも、あれもこれも取り入れた結果、私の場合はどれも中途半端になってしまいました。

いろいろ試してきたのに、まだ自分で「これが成果です」と言えるものが出ていない。
そこは、きちんと受け止めたいと思っています。

どんな方法を取り入れても、AIと私の間で「何を目指すのか」がずれたままでは、また同じところでつまずいてしまう。

だから今は、まず、AIが私の要望を理解し、必要な確認をしながら、品質を大切にして作業できる環境を整えています。

そして、一番やりたいことに必要なルールや手順を整え、一つの成果につなげる。

新しいことに取り組むのは、そのあとにしよう。
今は、そんな方針に変えています。

これからの進め方。環境を整え、一番やりたいことに取り組み、成果を確かめてから次へ進む三つの段階
まず一つのことに取り組み、成果を確かめてから次へ。 図を大きく見る

AIの契約も、自分に合わせて見直す

AIの契約も見直しました。

使い始めたころは、それぞれ月3,000円ほどのプランから始めました。その後は利用するプランを上げながら、三つのAIを併用していました。

それでも利用上限にかかり、次に使えるまで1週間ほど作業を進められないこともあって、ストレスを感じていました。

そこで現在は、Geminiを解約し、ClaudeとChatGPTの組み合わせを見直しました。

私の月額契約の見直し(米ドル)
サービス 見直し前 見直し後
Claude 100ドル 20ドル
ChatGPT 100ドル 200ドル
Gemini 20ドル 解約

※金額は、私自身の契約を見直した際の記録です。

私が見ている範囲では、今もClaude Codeをすすめる情報をよく見かけます。

その中で、今回はこの組み合わせを選びました。

この選択が自分に合っていたのかは、これから実際に使い、何ができたかで確かめていきたいと思っています。

半年後の自分に、残しておきたいこと

共通のルールとプロジェクトごとの手順を分けたこと。
そして、「Astra」が使えるようになったこと。

そうした変化もあって、以前よりはよい方向へ向かっている気がします。

もちろん、まだ「うまくいきました」と報告できる段階ではありません。

それでも今は、一番やりたいことを一つ、きちんと形にしたいと思っています。

AIを使っていて、

「楽しいけれど、疲れてしまった」
「いろいろ試しているのに、前に進んでいる気がしない」

そんなふうに感じたことのある方も、いらっしゃるでしょうか。

同じように試行錯誤している方がいたら、皆さんの経験も聞かせてもらえたらうれしいです。

木漏れ日が差し込む森の中を、一本の道が奥へ続いている。人物は写っていない。
これからも、一歩ずつ。写真:Lukasz Szmigiel / Unsplash(イメージ写真)

半年後、1年後の私がこの記事を読み返したとき、何を思うのか。

「あのとき立ち止まって、見直してよかった」

そう思えるように、まずは一つずつ進めていきます。

※この記事は、私自身が感じたことをもとに、Codexに文章を整えてもらい、写真・図・イラストを加えて投稿しています。